ここ1ヶ月の間で行ったいくつかの講座の中で、「共感的に理解する」「共感する」ということについてお話する機会が何度かありました。
「子供の話を共感しながら聞く」や、「お客様の(目の前にいる人の)話を共感的に理解しようと努めること」ということはどういうことなのかっていうお話。
だからブログにも書こうかと思います。
一般的には、
「わかるよ、あなたの言うこと、ワタシ、とってもよくわかるよ、うんうん」という態度で聞くことが共感っていうのかもしれません。
でも、これはカウンセリングの中では共感ということにはならなくて、またこういう意味での共感(共感的聞き方)は、カウンセリングの中では私はあまり使いません。
というのも、
相手のことは、「うんうん、わかるよ」ではなくて、「わからない」ということがそもそも前提です。
その人が何を考えているのか、どんな気持ちなのかはわからないんです。
わからない、
だから
聴くんです。
「こんなことがあって、こんなことされて、こんなふうに言われたあなたは、今、どんな気持ちなのかな?」
相手の今考えていることがわからないという前提から出発する態度が共感です。
どこまでそんなことを考え続けてもピタッとわかることは無理なのかもしれない。
だけど、それをどこまででも考えていこうとする努めることが共感的理解だと私は考えています。
スキル、方法論はいろいろあるかもしれません。
心理学の講座(カウンセリング講座)や研修で私もそれをお伝えしています。
だけど本当はそもそもスキルではなく、態度なんです。何をするかしないか、というよりは、どうあろうとするのか。