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「わたしは大丈夫」…正常性バイアスの話

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正常性バイアス

災害が起きるとよく耳にする言葉です。
災害時は食料その他モノが不足したり、これまで住んでいた家が崩壊したり、と大変な状況が起こります。
それをテレビのニュースや新聞で見ていると、まるで自分の周りで起こっているように感じられるかと思うと、人間の心は必ずしもそうとは限らないのですね。

まるで自分とは違う世界で起きているように心はとらえてしまう。
そして自分は大丈夫だ、自分の周りでは起こらないだろうと思う、、というか思いこもうとしているのです。

これは実はある程度は人間共通の心の働きで、人間は自分の都合の悪いものから避けて通ろうとするのです。
今にも自分に襲いかかってくるものだと考えると心は動揺してしまうので、自分には起こらない、自分とは関係のない状況だと、過小評価する働き。
これを正常性バイアスといいます。

災害時の心理に限らず、病気についても同様の心理が働きます。
大きな病気や死。
頭では自分にも起こることとわかっているはずだけど、心のどこかで「自分は大丈夫」と思っている。

そして、これがいったいどういう問題を生むのかというと、現実をゆがめて見てしまうということ。

つまり、災害も病気も死も自分にいつ起きるかわからないこと。
現実をゆがめて「自分は大丈夫」と思いこんでいると、それがやってきたときの対応が何もできないかもしれません。
つまり、自分は大丈夫だと思い込んでいるうちは、事前の対策ができません。

今起きている状況、これから起こりうる状況についての正しい情報を正確にとらえて、今できることをしておかないといけない時があります。

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【執筆者】 心理カウンセラー 島 幸樹(しま さちき)
Heart Trust Communication 代表。対人関係・コミュニケーションのセミナーや研修、また、教育に関連するテーマの講座と心理カウンセリングを主に行っている。人間学、臨床心理学を大学で専攻し、卒業後は学習塾の講師、教室長、また経営に15年携わり、多くの子どもたち、保護者の方たちと関わる。2017年から心理カウンセラー、心理学講師として、子どもの不登校、ひきこもりの悩みを抱える親御様、また職場の人間関係等でメンタルヘルス不調を抱える方々へのカウンセリングを行っている。
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