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昨日、
「起業家のための心理学勉強会」
最後の日でした。

この勉強会は2017年の7月
にはじめて内容の説明会をして、
そこからの勉強会だったので、
今継続中の他の勉強会と比べて
一番長いものです。

経営者としてのノウハウというより、
在り方、生き方、
つまり起業マインドを学び合う、
そういう勉強会として立ち上げました。

起業家というのは、
何をするかの行動面だけでなくて、
今とこれから自分がどう在りたいのか、
誰といたいのかをマインドとして持っていたい。
起業するということは
自分がどう生きるかということそのものなんです。

かつて私は、
新聞折込チラシで集客していました。
折込チラシの反応率の相場は一般に、
0.01％～0.3％。
つまり１万枚巻いて、1人～30人。

「0.1％を目指そう！」
と言っていた世界でした。
1000人のうち1人。

今はＳＮＳの時代で、
「いいね」を求めやすい傾向、
「いいね」を欲しがる傾向が強くて、
「いいね」がインフレを起こしています。
だけど（だから？）、「いいね」って、
どこか安っぽい。

1000人に1人を目指す世界は
とても孤独で空振り感のある世界だけれど、
折込チラシにはものすごく
自分の思いを込めるので、
お客様になって下さる方の存在は、
かなり大きかったです。

目先のことを考えて、
問い合わせ数を増やすことや、
自分らしくない商品サービスの提供ばかりしても、
ただ自分が忙しくなるだけで、
充実感がないし、
お客様と自分との信頼関係が育たない。
とにかく何より、
へとへとに疲れます。
気が付いたらおじいさんおばあさんです。

それなら私は、
出会いたい人に出会いたい。

たとえば
話を1000人のうち1人を目指すとして、
私は、1000人のうち5人とか10人とか20人とかを目指す方法を手に入れようと思わないんです。
多分それは問い合わせの対応に追われるし、
あんまりうれしくないし、
自分ブレていくし、
ヘトヘトだし。

それよりは徹底して
1000人のうち1人を目指して、
その1人の人に自分のサービスを提供したい。

なぜそれを売りたいのか、
何のためにそれを提供するのか。
自分自身の思いとスキルを盛り込んで、
自分にしかない商品サービスを売る。
そうすることで私は、
出会いたい人と出会えるし、
お客様との信頼関係が築けます。

そんな働き方をしていきたい。

とはいえもちろん
1000人のうち１人でいいとかいって、
本当に1人だと仕事にならないから、
分母である1000人を5000人、1万人、10万人…
と増やしていく努力をするんです。
(チラシでいうと10万部出したりしてました)
そうすれば5人、10人、100人…と、
お客様の数は増えていきます。

0.1％のままでいいから、
分母を増やして数を増やしていくという発想。
0.1％を0.3％とか1％へ
率を上げていくという発想ではないです。
（0.1％という率は今はたとえ話ですけどね）

そうすると確かに
空振り感はあります。
分母が1000人のときは999人の空振りで済んだのに、
分母が10000人になると9990人の空振りになります。

9990人の空振り。
これはつらいかもしれません。
スルーだけでなくて、
批判してくる人もいるかもしれません。
笑ってくる人もいるかもしれません。

でも、
批判されたり笑ってくる人がいたら、
それだけ多くの人に自分の思いは広がっている
ということなんじゃないでしょうか。
前よりスルーが多いぞって思ったらそれは、
前より広がってきたぞってこと。

それでいいんじゃないかなって
思います。
その中で出会える自分の思いに共感してくれる人、

あなたがお伝えできる話の内容なんかは、
そこらへんの本に載っていることかもしれないし、
だれかもブログで書いているかもしれない。
だけどあなたという包装紙でラッピングしたら、
それはもうあなただけのもの。
それが欲しくて買いに来る人がいるんだから、
あなたというラッピングを大切にしよう。
20代のとき、先輩起業家の方に言われたこと、
今も覚えています。

笑ってくる人もいるかもしれないけど、
闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう
冷たい水の中をふるえながらのぼっていけ

最後、中島みゆきかよ……（笑）

さあ、2020年9月。
再び始動です。