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奈良・大阪│Heart Trust Communication

緊急事態に必要な「2つの箱」の話

2020年4月9日
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この記事は、心がスーッと楽になるメルマガ(2020年4月6日)の一部抜粋です。

先日からの続きです。
主なトピックは以下の通りでした。

選択的非注意
私たちは、何かに意識が向くとき、他のことには無関心になります。スマホで誰かからのLineを読んでいる間、同じ画面の左上に表示されている現在時刻が視界に入っていても気づいていなかったりしますね。
信じたいもの「だけ」を信じようとする
それが正しいのか正しくないのかはどうあれ、私たちは自分が無意識に信じたいものだけを信じようとします。

それでは皆さんは何を信じたいのか、何を信じようとするのか。
それは皆さんがこれまでの人生をどう生きてきたか、特に子どもの頃どんな環境で育ってきたかということに大きく関係します。

ある人は声が大きい人の言葉を信じるかもしれませんし、視覚的なイメージがわきやすいものを信じたい人もいます。優しい声を信じたい人もいれば、淡々と冷静に語られる言葉を信じる人もいたり。

それは皆さんが幼少期に大好きだった(あるいは大嫌いだったかもしれない)親の表情や態度、声などに影響されます

ちなみに、大嫌いだったら影響されないわけではないですね。
大好きも大嫌いも、心に刻んだ言葉が違っていても、筆圧の強さは同じです。

さて、私たちは信じたいもの「だけ」を信じます。
形があろうとなかろうと、正確であろうとなかろうと、私たちがこれまで生きてきた生き方がそうである限り、自分が信じたいものだけを信じようとするのが私たち人間の心理です。

もはや言うまでもないほどに、今私たちは大変な状況の中にいます。
明日にも緊急事態宣言が出されようとしているし、世界では都市封鎖もなされています。

その中で、私たちは何に注意をおき、何を信じていけばよいのでしょうか。

政府の発表?
それとも、医療従事者?
頼りがいのある友人?
あるいは、SNS?

何が正しくて何が間違っているということを私はここでいうつもりはありません。
ただ、ここではメンタルヘルスにとって大切なことだけ、お伝えすることを許してください。

政府の発表よりも、いつもリーダーシップを発揮させるママ友の言葉に影響されやすい人がいます。
あるいは家族の助言よりも今朝facebookで流れてきた情報を頼りにする人がいます。

自分にとって信じたくなる要素がそこにはあるのかもしれません。

そして信じたいもの以外の情報が外から入ってきたとき、私たちはそれが正しいものであろうとなかろうと信じたくないわけです。

そして自分の信念(信じていること)が正しいことを無意識的に何とかして証明して、外圧(それが正しかろうと正しくなかろうと)を排除しようとします

人によっては、「だってみんなもそう言ってるから」と言うかもしれません(過度の一般化
人によっては、「あの人の家族はお医者さんだから」と言うかもしれません(合理化

『政府』は信用ならないから、『あの人は有名人』だから、『フォロワー数が多いから』…。
それらも同じですね。

どうして私たちはそうやって一般化したり合理化したりするのでしょうか。
自分の信じたくないこと、受け入れたくないこと、心地よくなれないことを私たちは避けて、自分の色眼鏡にあてはめようとしてしまうからならのです。

色眼鏡のことを「バイアス」といったり「自分の地図」といったりすることもあります

それはある意味で自分の心を守る健全な働きではあるのですが、今のような緊急時には注意が必要なのです。

本当に必要な情報を無視してしまうかもしれません。

イメージとして、自分の目の前に大きな箱を二つ用意してください。

それぞれに自分の好きな色をつけましょう。

片方の箱には「客観的事実」と書き、もう片方に「思い込み(意見)」と書きます。

そしてニュースを見たり誰かから話を聞いたりしたとき、その内容を目の前に置かれた箱のいずれかに分別してください。
自分一人で分別がしにくいようなら、そばにいる人(自分の家族、大切な第三者)に相談してみます
相談と言うと大げさかもしれません。
会話をするんです。
ごみの分別が可燃かプラスチックか、微妙なとき、ありますよね。
誰かに尋ねてみてください。

ただそれだけです。
それくらいのことをわざわざ……と思われるかもしれませんが、ぜひやってみてほしいと思います。

そして、客観的事実だけに従えと言うつもりもないし、思い込みや意見なら無視をしろと言うつもりはありません。
事実が正しいとは限らないし、思い込みや意見もそれはそれで大切です。
ただ、いったんその分別作業をするだけで、少し心が楽になります。

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【執筆者】 心理カウンセラー 島 幸樹(しま さちき)
Heart Trust Communication 代表。対人関係・コミュニケーションのセミナーや研修、また、教育に関連するテーマの講座と心理カウンセリングを主に行っている。人間学、臨床心理学を大学で専攻し、卒業後は学習塾の講師、教室長、また経営に15年携わり、多くの子どもたち、保護者の方たちと関わる。2017年から心理カウンセラー、心理学講師として、子どもの不登校、ひきこもりの悩みを抱える親御様、また職場の人間関係等でメンタルヘルス不調を抱える方々へのカウンセリングを行っている。
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