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思考が先か、感情が先か。

2020年5月11日
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ありがとうございます。
心理カウンセラーの島幸樹です。


こんにちは。

こちらは先日の私の「心がスーッと楽になるメルマガ」から一部を抜粋したものです。
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タイトルの「思考が先か、感情が先か」についてですが、具体的に一つ言えば。

一本の映画を見終わったとき、一緒にいた人にどんなことを伝えますか?

「あのシーンは、○○だよね。それに誰々があそこで言った△△が一番良かったわ」
「あの監督にしては、もうちょっと頑張ってほしかったな」

意見でも批判でも良いのですが、あなたが考えたことや思ったことをすぐに言葉にできる人ならば、「思考」が先にくるタイプですね。
だから他者に対しても「あなたは何を思ったのか」ということを求めがちかしれません。

「ジーンときた」
「泣いた」
「なんていうか、うーん、まだドキドキする」

一方あなたは、思ったことや考えたことというよりは、身体の反応と共に「感情」が先にくるタイプかもしれません。
あるいは感情が先にくるタイプの人は、そもそも言葉がなかなか出てこなくて、映画を見終わったあとしばらくは沈黙だし、周りからもあまりいろいろコメントを求められるのを好まないかもしれません。

これはどちらが良いとか悪いとかではないのです。
タイプのちがいです。

人はそれぞれ心のドアを持っていて、そのドアには「思考」とか「感情」とか書いてあります。

誰でも全部のドアを持っているのですが、誰かとのコミュニケーションや周囲との人間関係において、ある人ははじめに「思考」のドアを開け、またある人ははじめに「感情」のドアを開けます。

「感情」のドアをはじめに開くタイプの人からすれば、他の誰かがこちらの「思考」のドアを開けようとしてきたら、少し嫌な気分になります。
お花畑の香りに幸せな気分を感じている人は、突然誰かに「これは何の花の香りだろう? 知ってる?」と聞かれたら、ちょっと居心地が良くないわけです。
純粋に「どんな気分?」とか「どんな感じ?」って問われる方が、少なくとも最初は居心地が良いはず。

逆もそうですね。
「思考」のドアをはじめに開くタイプの人は、誰かから「今、何を感じている?」と問われても、はじめ一瞬「どう感じると言われてもさ! てか、これ、何の花?」と思う人が多いのです。

たとえば何かに怒っている子どもがいたとして。
その子が「感情」のドアのタイプなら、「何があったの?説明してごらん」と思考を問われても、なかなか説明できないし、その子はさらに心のドアを固く閉め切ろうとしてしまいます。
だからこの子の場合には、「怒っているんだね」と声を掛けてあげるとか、声を掛けないにしても、硬直した肩に優しく手を当てたりすると、落ち着いてきますよね。
そのあとしばらくしてから、「何があったの?」と思考で入ると、その子は今度は次のドアである「思考」のドアを開けようとします。

一方もしこの子が「思考」のドアのタイプなら、「何があったの?」って聞くと、次々と何か話してくれるはずです。
「誰々がボクにこんなこと言ってきたらボクは誰々にこうこうこうで……」
そしてしばらくしてから今度は「それは怒るよね」と、感情に訴えると、その子は涙を流して次のドアである「感情」を開いてくれます。

どちらにしても順番なんです。
人にはそれぞれ心を開く順番があります。

これは「人格適応論」という心理学の一部から、思考と感情のお話に少し触れました。
人格適応論では、私たちは生き延びるため、そして行動のための6つ人格適応型に分類されます。
そして、それぞれの特徴だけでなく生きやすい生き方、他者への関わり方を知ることができる心理学です。
これら6つの適応型は、親の育て方によって変わってくるということで、心理カウンセリングだけでなく、子育てや家族のことを考える上でもとても役立つ心理学です。

5月から第3期がはじまる私が主催の「心理学研究会」では、人格適応論を扱います。
カウンセリングに、自分探しに、子育てに。
一緒にお勉強する仲間を現在募集中です。5月21日、オンライン、ご自宅でできます。
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心理カウンセラー・講師 島幸樹(しまさちき)
Heart Trust Communication 代表。
カウンセリングと心理学の学びをご提供し、自分らしい生き方を見つけるお手伝いをします。
専門は教育、発達心理学/カウンセリング心理学。学習塾の経営を経て、現在は講師・研修業と心理カウンセリングを行っています。
大阪生まれ。奈良在住。
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思考が先か、感情が先か。

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