
ありがとうございます。
心理カウンセラーの島幸樹です。
ある男女のカップルがイタリアンのお店でディナーをしました。
帰り際、レジに立つ2人。
ここで会計を済ませるべきなのは、男性ですか?2人で割り勘ですか? それとも女性ですか?
ところで、こんな話が有名です。
お腹が空いている人がいます。
ある人はその人に魚をあげました。
しかし別のある人は、その人に魚の釣り方を教えてあげます。
さあ、お腹をすかせている人にとって良いのはどちらですか?
ところで、子供のときにこんなことを知りました。
道で小鳥がケガをして倒れているとき、助けてあげようとしてむやみに触ってはいけない。
手で触れて、小鳥の身体に人間の匂いがついてしまうと、親鳥が自分の子に近づかなくなるから。
じゃあソッとしておいてあげるのが良いのでしょうか。
困っている人、悩んでいる人がそばにいて、その人に何かしてあげたいって思います。
ある本には、こうしなさいって書いていた、でもまたある本には、こうするのが良いって書いていた。
じゃあ、どうすればいいのか。
特に人間関係において、
そこに正解なんて存在しないと私は思います。
こういう場合にはこうしなければいけない。
こうであるべきだ。これはよくない。
そういうものは個々人の思い込みかもしれません。
正解ではない。
では正解がそこにないというなら、そこには何があるのか。
あるのは、今ここにいる人間と人間の関係性です。
違う言い方をすれば、そこでの関係性の中においてのみ正解が存在するということ。
たとえばものすごく下手くそなコミュニケーションがあるとして、
(・・・どういうものを下手くそなコミュニケーションというのかもクエッションだけど)
(じゃあ例えば相手のことを非難ばかりし合うような会話だったとして)
そのコミュケーションが見ていてとても痛いものであったとしても。
もしも、その当事者たちがその後、それぞれにとって快適な気持ちになったり順調な行動が促されたとしたら、それは悪いコミュニケーションだとはいえないかもしれません。
今ここのお互いの関係性においてのみ、そのコミュニケーションは大正解ということになります。
会社のマニュアルとまったく違う営業をする営業マンがいたとしても、その彼がものすごく営業成績が良かったとすれば、それはある意味では正しいし。
もちろん会社のマニュアルどおりに従った彼がお客さんにものすごく評価されるのであれば、それもそれで正しい。
常に意識しておきたいことは、それは真実とか正解ではなくて、あるのはその場においての今ここの関係性だけなんだということです。

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心理カウンセラー・講師 島幸樹(しまさちき)
Heart Trust Communication 代表。
カウンセリングと心理学の学びをご提供し、自分らしい生き方を見つけるお手伝いをします。
専門は教育、発達心理学/カウンセリング心理学。学習塾の経営を経て、現在は講師・研修業と心理カウンセリングを行っています。
大阪生まれ。奈良在住。
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