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奈良・大阪│Heart Trust Communication

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もう20年くらい前ですが、不登校支援でフリースクールに通って、そこの子どもたちと一緒に調理実習をしたりサッカーをしたりしてた時期がありました。
自由であることに意味があったので、私たちにも特に厳しいマニュアルはなかったのですが、その頃スクールの代表の方からよく言われていたことは「どの子たちも絶対に1人にしてはいけない」ということでした。

ワイワイ賑やかになることもあれば、口喧嘩や取っ組み合いの喧嘩が起きることもありましたが、どれも大して問題にはしなかったんです。
だけど常にそんな中にポツンと1人、みんなが笑ってるときに寂しそうな子がいたり、全体が大声出しあってるときにちょっと違うところ向いてたりする子がいました。

場のノリがギャーギャーなっているときは楽しかったりします。その空気に自分も入りたくなるし、そこが幸せな空間に見えたりします。でもそこには大抵いつもその場に馴染めない子がいます。
みんなが喧嘩してるところなら、その場が特に目立ってて、他が見えなくなったりします。その見えないところには大抵いつも誰かいたりします。

1人になりたい子や何か違うことを考えたい子はもちろんいるでしょう。
けど、多数派のムードに自分も入りこんでしまって、そういう子たちの存在へ気が向いていないことは、「一人になりたい子をそっとしておいてやる」ということと全然ちがいます。

多数派の陰には必ずいる少数派。
その少数派の方へ目を向けてあげる誰かの存在が、その少数派の人にとっても、またその集団全体にとって必要なんだと、今の私は考えています。

その後、私は、学習塾の教室長になったり、個人事業主で塾長になったり、団体を立ち上げたり勉強会を主催したりしてきたけれど、そんな中でこのことは常に大切にしてきたと思うのです。
また、今、カウンセラーとしてクライアントさんに関わっていて、その人たちの中には社会的少数派の人たちは多いです。
そこでも私は、大勢多数の空気感、賑わいとかノリよりも、それに入ってなくて1人になっている人の方を特に気にしていきたいなって思います。
というより、そこへ無意識に気がいく自分の癖みたいなものを自覚しています。

陽には必ず陰があり、両方があって全体の秩序です。
陽だけを見ていたら、陰にとっても全体にとってもよくありません。
少数派にも目が届くようでありたいと思います。

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【執筆者】 心理カウンセラー 島 幸樹(しま さちき)
Heart Trust Communication 代表。対人関係・コミュニケーションのセミナーや研修、また、教育に関連するテーマの講座と心理カウンセリングを主に行っている。人間学、臨床心理学を大学で専攻し、卒業後は学習塾の講師、教室長、また経営に15年携わり、多くの子どもたち、保護者の方たちと関わる。2017年から心理カウンセラー、心理学講師として、子どもの不登校、ひきこもりの悩みを抱える親御様、また職場の人間関係等でメンタルヘルス不調を抱える方々へのカウンセリングを行っている。
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少数の人へ特に目を向けるということ

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