
ありがとうございます。
心理カウンセラーの島幸樹です。
内面の美しさ、外見の美しさ。
いずれにせよ、それは健康があったのことだと思うのです。
無意識、潜在意識を発見した20世紀の偉人、精神科医のフロイトは晩年、弟子から「健康な大人の条件とは何か」と尋ねられたとき、次のように答えたといいます。
「愛することと働くこと」
ニュースを見ても誰かと話しても、話題はコロナウィルスのことばかり。
公私どちらも自粛ムードで、なかなか思うように動きにくい現状の方も多いかもしれません。
こんなとき、私たちの心はストレスが蓄積し、不健全になりがちです。
でも、だからこそ、健康な大人の条件のことを私は思い出したい。
愛することと働くこと。
どう思われますか?
精神分析の言葉にリビドーというものがあります。
簡単にいうと「人を突き動かす無意識の底のエネルギー」です。
幼い子どもだったら、このリビドーはたいてい自分自身に向かっています。
お菓子屋さんに行けば、自分が欲しいものを見つけますよね。
「あ、あのチョコ食べたい」
「あ、これ美味しそう」とか。
このときの「あ、」は自分に向かっています。
一方、例えば今読んでくださっている方にお子さんがいらしたら。
または愛する誰かがいらしたら。
ご経験あるかと思うのですが、
「あ、この服○○ちゃんに似合いそう」
「あ、このお菓子○○クンがほしがっていたな」とか。
このときの「あ、」は他者に向かいます。
リビドーが向かう方向が自分自身から他者へと移ること。
それが健全に子どもから大人になるということであると、フロイトはいいます。
★
「愛することと働くこと」に話を戻しますが、これってけっこう深
愛することも働くことも、どちらもエネルギーが他者に向かうこと
その動機はもしかしたら「自分にかまってほしい」という気持ちや
それを大人は他者を大切に思う愛の形に、あるいは他者のために労
自粛自粛の今、行動が制限される今だからこそ、自分がどうあるべ
愛するといっても「わたしにはそんな相手がいません」
という方がいらっしゃるかもしれません。
働くといっても「職場が閉鎖されていて自宅待機中です」
という方がいらっしゃるかもしれません。
だけど、愛するといっても特定の誰かを指しているわけではないし
愛することと働くことを土台にしたとき、自分が今できることは何でしょう。
今だからこそ考えられることってどんなことでしょう。
ご自身のリビドーはどこへ向いていそうですか?

心理カウンセラー島幸樹の「心がスーッと楽になるメルマガ」
では読んでくださる皆さんの心に届き、読むだけで気持ちがスッキリする心理学、もっと素敵に生きられる心理学をメールマガジンにてお届けしています。
どうぞご登録ください(無料)。お待ちしています。
心理カウンセラー・講師 島幸樹(しまさちき)
Heart Trust Communication 代表。
カウンセリングと心理学の学びをご提供し、自分らしい生き方を見つけるお手伝いをします。
専門は教育、発達心理学/カウンセリング心理学。学習塾の経営を経て、現在は講師・研修業と心理カウンセリングを行っています。
大阪生まれ。奈良在住。
さらに詳しい自己紹介はこちら。