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奈良・大阪│Heart Trust Communication

それでも言葉にする理由

2018年8月15日
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 最近アメーバブログをやめて、こちらWordPressのウェブサイトをブログ代わりにも使うようになりました。
 はじめてインターネットを使い始めたころは日記サイトのようなものを書き、そしてブログ、Mixi、Twitterfacebook等々をしてきました。
 
 私はとにかく言語化が好きです。
「それ、いちいち言葉にしなくてもいいんじゃないか?」ってことまでも言葉にします。
 そこに意味があると思っています。
 だからブログにせよfacebookにせよ、もちろん紙の日記帳でも、言語化のツールには興味があるんです。

 どうしてそこまで言葉にするのか。

 心には「無意識」というものがあって、それは目に見えないし、「無」って付いているぐらいだから、本当にあるのかないのかわからないくらい曖昧です。
 そして、そこには遠い過去の、まだ赤ん坊で、いろんなことを理解できないときに、そのときの周りの人との関係性の中で学習した、いろんな情報が書き込まれています。
 そして大人になってからも私達の日常は、そこに書き込まれた台本通りのお芝居を、相手役を変えながら何度も演じていく。。。
 というのが精神分析の前提です。

 それで、それが何にも問題ないのなら良いんだけど、大人になった今、何か困ったことになっていたり、しんどい生き方になっていたりしてて、必要があれば、その過去に作った人生の台本を書き換える作業をしていこうじゃないか、というのがフロイト以降の考え方。私もそう考えています。

 前置きが長くなってしまったのですが、言葉化というのはそのための道具です。
 無意識の中にあるモヤモヤしてること、曖昧になっているところ、見えにくくなっているものを、意識化する道具。
 言語化するというのは、無意識を意識化する作業です。

 ところが、これには痛みを伴う場合があります。
 中には意識化したくない内容もあるからです。だから無意識なんです。
 見たくないからフタをしているということが人間の心にはあって、放っておいたらそのまま見なくて済むものなのに、あえてそのフタを外すようなことをしてしまうと、つらい場合があるのは当然。

 痛いところをつかれたり、言われたくないことをわざわざ指摘されると腹が立つことがあります。

 そして腹が立つようなこと、不愉快な気持ちになるようなことならば、わざわざ意識化つまり言語化する必要はないんです。

 なのに、それでも言葉にするのは?
 私はそこに真理があるんじゃないかなって考えています。

「恨む」
「羨ましい」
「裏を読む」
 そんな言葉があります。
 私たちの考える本当の思い、真理はどこにありますか?
 裏なんです。
 本心はどこにあるのかというと、表ではなく裏にあります。
 裏にこそ本当のことがある。

 分析心理学のユングは、いまだ気づいていない、無意識に存在するいろいろな部分に気づいていく作業が自己実現の過程だと言いました。
 男性の中の女性性や、思考中心の人が気づいていない情緒豊かな感性。誰もが持つ影つまりシャドーの部分など。

 その無意識の部分を意識化するために、痛みを伴うことはあるんだけれど、そしてとてもつらいことなんだろうけれど、それでも私は言語は意味があると考えています。

 長くなりました。
 日記帳にペンで思いをつづっていた頃にくらべると、今はTwitterやfacebook、LINEといったSNSがあり、新聞やテレビでは連日これを使った犯罪や問題もたくさん取り上げられています。
 それはもちろん悲しいことなんですが、それでもやっぱり言語化するツールが増えていることはとても良いことだと思います。

 言葉は人を傷つけることもあるけれど、自分自身をより豊かに生かすものでもあるんです。

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【執筆者】 心理カウンセラー 島 幸樹(しま さちき)
Heart Trust Communication 代表。対人関係・コミュニケーションのセミナーや研修、また、教育に関連するテーマの講座と心理カウンセリングを主に行っている。人間学、臨床心理学を大学で専攻し、卒業後は学習塾の講師、教室長、また経営に15年携わり、多くの子どもたち、保護者の方たちと関わる。2017年から心理カウンセラー、心理学講師として、子どもの不登校、ひきこもりの悩みを抱える親御様、また職場の人間関係等でメンタルヘルス不調を抱える方々へのカウンセリングを行っている。
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