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奈良・大阪│Heart Trust Communication

共感的に理解する(3)

前回までの続きです。
→共感的に理解する(1)
→共感的に理解する(2)

今回でこのシリーズいったん最後にします。

先日、カウンセリングセッションの中で、こんなことを話されている方がいらっしゃいました(フィクションです)

「うちの子の話なんですけどね、先生!」

は、はい…

「だらしないんですよ。学校から帰ってきたらランドセルもそこらへんにポーンッと置きっ放し!部屋に持って上がりなさいって何回言っても聞かないんです。それにね!」

は、はい…

「ランドセルだけじゃないんです。出したら出しっぱなしで、片付けないし、机の上も雑でね、だらしないんです、ほんと」

は、はい…

ここで、つい言ってしまいそうになるんですね。

「うんうん、わかるわかる。だけどだいじょうぶですよ◯◯さん。小学生の男の子なんて、そんなもんですよ」

もしかしたらもう勢いづいて「うちの子だって、同じです。みんな一緒ですよね」と、言ってしまいそうです。SNSのコメントだったらそれでいいかもしれませんね。

だけどこれだと相手の心になって理解できないんです。
この方が自分のお子さんがだらしないということを必死に訴えているとき、求めている反応は「だいたいの男子はみんなそう」ということではないかもしれないし、「うちもそうですよ」ということでもないかもしれない、もっと別のことを伝えたいのかもしれないんです。
それを、聞き手の判断、聞き手の心のままに「男子というのはねえー」って話をしたり、「うちの子もねー」って話をするのではなく、もう少しこの人の心になってみようと考えるわけです。

子供のことで困っている感じ……
焦ってる感じ……
わからない感じ……
不安な感じ……怒り……
どんなかな、この人の今の心の状態……。

この人の心の状態になってみて、この人のことをもっと知りたいなって思うんです。

自分だったらつらいという感覚も頭のどこかでは持っているんだけど、それはそれとして置いときながら、この人は今、ここでどんな心の状態なのかな。

わからないんです。
わからないから、聴くんです。

「みんなそうだよ」と言われたい時も確かにあります。僕たちはみんなと一緒でありたいから。
だけど、それだけじゃないのが人間の心理の複雑なところで、「わたしはみんなとちがう」って意識もどこかにはあるんです。

だから何かに悩んでいる、何か話したいことがその人にあるとき、その人になってその人なりのとらえ方を知りたいと思う、、そして「あなたの感じていることって、こういう感じかなぁ」って尋ねてみます。

「共感的に理解する」シリーズ、ここでいったん完結です。
お読みいただいてありがとうございました。

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