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治すという視点ではなくて共に向き合って生きていくという視点なのかもしれない

2019年5月13日
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ありがとうございます。
心理カウンセラーの島幸樹です。


こんにちは。いつもありがとうございます。

カウンセリングではもちろんいろいろなご相談をされるわけですが、私の場合、「私のカウンセリングは短期療法ですっ」と声を大にして言うようなことはしていません。
通ってくださっている人はけっこう長いほうじゃないかな、と考えています。

他のカウンセラーの方のことはあまりよく知りませんが、私にはそもそも「治す」という視点がないように思います。
そんなことって言ってしまうとクライアントさんは減ってしまうのでしょうか…。
治すというよりは一緒に向きって生きていくという視点の方がしっくりときます。

テストでいつも60点しか取れない子がいます。
おかあさんにはよく「どうして60点なの! だからちゃんと見直ししなきゃいけないって言ってるでしょ」とか「もっと前もってしっかり勉強しなきゃいけないといつも言ってるでしょ」と怒られてばかりいます。
で、いったい何点をとりたいのか。その子に話を聴いてみると「80点ぐらいはほしい」と言います。
80点だったらお母さんもたぶん何も言わない、と。
それで、一生懸命その子に80点を取れる方法をアドバイスするんです。
80点を取れるような練習問題をいっぱいこなします。
ところがその子は80点がとれず、やっぱり60点ぐらいの点数をとってしまいます。
ときには前の日に出た問題がそっくりそのままテストに出ていて、それをそのまま解答欄に書いたら丸がもらえて結果80点だったに違いなかった時でさえ、間違えてしまい60点ぐらいになってしまう。

だからまたその子は悩むんです。というか、いつも悩んでいる。
その子の悩みはどうしてなくならないんだろうか。80点取れないからなんだろうか。
でもどれだけその悩みを解決しようとしても、その子は80点がとれない。そして悩みはなくならない。
だとしたら、一緒に考えていくべきは80点をとれるようにするにはどうしたらいいかではないようにさえ思えてくることがあります。

これは今日のお話をしやすくするための一つの例えです。
当たり前のことですが、60点の子が80点を目指すときの指導というのは当然あるだろうと思いますし、実際それをして80点にも90点にもなって本人が大喜びということはあるはずです。これは一つの例えです。ご了承ください。

対人関係が上手ではないと悩む人がいます。他人との距離感の悩み。
そんなときはどうすればその人の悩みはなくなるだろう。
自分から歩み寄っていけばいいのか。笑顔を増やせばいいのか。共通の話題を考えればいいのか。
でも、その悩みはたぶん、そのアドバイスをしてもしても、ただそれだけではなくならない。

悩んでいて、その悩みから解放されたいと意識では思っているかもしれないけれど、もしかしたら無意識レベルではその悩みをなくしたくないという何かが働いているようなときが人にはあります。
悩みはその人の持つ大切なその人らしさです。またはその悩みを抱えているからこそ証明できる自身の存在価値というのがあります。少なくとも本人にとって。

子どもが言うことを聞いてくれない。
恋人ができない。
妻(夫)との関係が良くない。
仕事がなかなか思い通りにいかない。
将来が不安。

その悩み、ただただなくせばいいという問題ではないんじゃないか、そう思うときがあります。
その「病み」、ただ「治せ」ばいいという問題ではないんじゃないか、そう思うときがあります。

もう少し話を聴かせてほしい。
もう少し一緒に、共にそれに向き合って一緒に生きていきたい。

そんなふうに考えてカウンセリングをしているというのが私の正直な想いです。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

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心理カウンセラー・講師 島幸樹(しまさちき)
Heart Trust Communication 代表。
カウンセリングと心理学の学びをご提供し、自分らしい生き方を見つけるお手伝いをします。
専門は教育、発達心理学/カウンセリング心理学。学習塾の経営を経て、現在は講師・研修業と心理カウンセリングを行っています。
大阪生まれ。奈良在住。
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