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「3時のヒロイン」を見ながら思うことつれづれ

2019年12月28日
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ありがとうございます。
心理カウンセラーの島幸樹です。


あるあるネタのコントはとても面白く、人の心理を上手に表現しているものはとても好きです。
そんな中で特に最近のテッパンは3時のヒロインです。

最近のテレビ番組で優勝したことで話題に上がるようになったんだけど、女子3人が集まったらこんなふうなんだろうという象徴的な女子3人トリオ。

私的に好きなネタは、こちらの「わかり合えない女子達」です。
どうぞ。

片方の女の子は「いつも一緒の3人だから、2人で会ってほしくない」と思っている。
いつも3人で一緒にいるから、時々自分を除いた二人で会っているということをインスタのストーリーズに上がってくるのを見て不快になっている。
一方、もう一人の女の子は「3人でなくても、2人でもいい」と思っている。
このネタの時間中は(というか、おそらく永遠に)この二人は分かり合うことができないという設定。

本当に人の心理描写を言い当てていて面白いです。

そしてこれをみておそらくほとんどの女子が「わぁ~、いてるわー、こんな人」とか「わたし、こっち派やわー」みたいになるのかもしれない。
いかにも「女の子らしい」と思うのかもしれません。

だけどその先に思うことがあって、それは「これが本当は女子だけのものではない」ということ。

女子的か男子的かと言われると、女子的なんだろうけれど、でも実は女子も男子も関係がなく、これは人間らしいところなのです。

ここでは、3人でいたいのに2人ずつで会わないでほしいという方の子の肩を持って書いてみようと思います。

人はやはり「わたしたちは一緒だもんね」という思いが意識的無意識的にあって、「自分だけ『はみられる』」つまり仲間外れにされるということを嫌います。
その意味では男子も女子も同じ。
人は社会的な生き物だから、自分だけ一緒にされていない感覚は生存の危機さえ連想してしまうわけです。

ただ、
女子と男子に分類するならば、その生存危機にもつながってくる「自分だけハミゴ」感覚の表現の仕方、外への働き方に違いが見られるというのは確かにあるかもしれません。
3時のヒロインのネタはいかにも女子らしい表現が多くの人の笑いを誘う理由なのでしょう。

しかし男子にせよ女子にせよ、そして例えば子供にせよ大人にせよ、そして例えば偉いさんであろうとそうでなかろうと、私たちの心の中に「そういう部分」があるのであれば、確かにそれが自分の中にあるということを自分自身しっかりと認めてあげたいよね、とは私は思うのです。

よそ行きの格好として表現の仕方、働き方はそれぞれあるとしても、だからといって自分の中に「そういう部分」があるということをギューッとどこかに圧し込んだり、見えないように隠したりしても、それはあるときヒョイと顔を出してきてしんどくなることがあります。
自分の心の中にある都合の悪い(と自分で思い込んでいる)感情や思考を、ゴミ袋に詰め込んで火曜日に(あるいは月曜日の夜遅くにこっそり)電柱前に置いたとしても、朝なぜか収集車が自分の分だけを残して行っちゃったりするんです。そんな意味の分からないことをしないでほしいわけだけど、そんな意味の分からない現象が現に起きるからこそ、人の心ってよくわからないわけで。

捨てようとするから、隠そうとするから、圧し込めようとするからつらいのであって、それならいっそ認めてしまうのが精神衛生上、良い。

自分にもこういうところあるよね。
うんうん。

人は成長するにしたがって、基本的には進化していってるわけだけれど、もっと幼いときなら確実にはっきりと持っていた大切な気持ちとか思いとかを「大人になる」という名目で無くしてしまおうとするところがあります。
カミナリがゴロゴロなっていたら怖いんだけど、大人になるにしたがって、その怖い思いをそのまんま見せるのはあまり良い印象を与えないようで、それで怖さを隠して強さを示そうとしたり無関心を装うとしたりするかもしれません。
これは一つの例えですが、つまりそういうこと。
確かに見せ方は大切なんだけど、見せ方を良くすることと本当の気持ちとか思いを殺してしまうこととは違います。
本当の気持ちとか思いを持つことにはちゃんと、その人が生きていくための理由があるはずです。
だからゴミの日に捨てるのではなく、排水溝に流すのでもなく、自分の根本的な、心の中にあるものを認めてあげてほしい。

というわけで話を戻すわけだけど、そんなわけで「あるあるネタ」は好きです。
幼いときの気持ちや思いということを上に書いたけれど、笑うということもまた人間のピュアな部分だから、精神衛生上、良いことだと思います。

最後にちなみに、ここでは「仲間外れにされた」気持ちになる女子の側から書きましたが、当然ながらもう一方の「2人ずつでもいいじゃん」と言い切る女子にも当然、彼女側の気持ちがあるのです。
それはもう私は書かないのですが、共通していえることで、このネタのいかにも人間らしいと私が思うところは、「どちらの人も自分の考えていること、思っていることが『正しい』『当たり前』『ふつうだ』と思い込んでいる」ことです。
人にはそれぞれ、それで生きてきた経験があるから、それじゃない考えをそう簡単に受け入れるわけにいかない。
そんなところもまた見事に言い当てているこのトリオは本当に面白い。

もう一つ、同じシリーズの違うネタの動画を貼り付けて終わりたいと思います。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

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心理カウンセラー・講師 島幸樹(しまさちき)
Heart Trust Communication 代表。
カウンセリングと心理学の学びをご提供し、自分らしい生き方を見つけるお手伝いをします。
専門は教育、発達心理学/カウンセリング心理学。学習塾の経営を経て、現在は講師・研修業と心理カウンセリングを行っています。
大阪生まれ。奈良在住。
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